2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

私が見ていたのはあなたのかけらだったかもしれないけれど、それでもあなたのかけらを愛していたことが嬉しい。もう十分だなと思った、幸せだった。あなたに出会えてよかった。あなたがあなたでよかった。きらきらしていて、毎日次の朝が楽しみという感覚は…

微熱のままぼんやりと、けほけほと咳をしながらベッドに入っている。去年の冬のことを思い出している。過去をなかったことにしたければ、出来るかぎりそうすればいいと思う。けれど記憶している唯一の自分から消えていくのが寂しいと思うときもある。私の悲…

わたしは結構前から生きていたのかもしれない。ぬるい湯船に浸かっていて、遠くから声が聞こえるような気がする。けれどその声にわたしは気がつくことはない。あたたかい風が吹いてきて、それを胸いっぱい吸い込む。ずっと肺に空気を溜め込んでいたいのに苦…