私が見ていたのはあなたのかけらだったかもしれないけれど、それでもあなたのかけらを愛していたことが嬉しい。もう十分だなと思った、幸せだった。あなたに出会えてよかった。あなたがあなたでよかった。きらきらしていて、毎日次の朝が楽しみという感覚は初めてだった。私は嬉しい。自転車を漕いでいる、冬の風も喜んでる、彼に手を振って今日が終わるということ、もうそれだけで私は私でよかった、ちゃんと生きててよかった、私たちは別の場所で誰といたとしても今日私たちが一緒にいたということは本当で、それだけを抱きしめて生きていけるくらいに思う。思えなくなる日はきっとすぐに来るけれどそれでもわたしは生きてゆく。あなたの匂いを忘れ、探し、もう消えてしまってもあなた以外のものからあなたを見つける、あなたを感じる。