暖かくて寂しいあなたの匂いを側に置いておきたいよ、あなたと私が一緒に西日に向かって歩いたことの証明は私が覚えておくしかない。書いたといっていた文章を私に一番に読ませて欲しい。あなたがあなたである、私が私であることはかけがえのない、うつくしいものだと思う。神社に来て、色違いのお守りを買ってピンク色の方をくれた。授与所の建物の後ろで写真を撮ってもらった。もうじきに私たちは離れるから優しくしてくれるのかもしれないけれど、それでも嬉しかった。あなたの終わりが私であればいいのにと願った。駅に着いて、夜に会う約束をしてから別れた。