腕時計をもらった。イッセイミヤケのピンクのものだ。形が残るものはプレゼントしないと聞いていたので嘘かと思うくらい嬉しかった。私は上手くやれているだろうか。何も考えないようにしている。もう消していたが、仕事でしか会話をしないと書いていた。腕時計をあげるのも仕事なのに喜んだりして申し訳ないなと思った。私との会話は全部仕事であり、時々好きですと言って騙しながら働いている。しかし最近お金を払っていないから仕事とも言いがたい。お金で彼が振り向くのならどうにかして払い続けたい。それでも与えてくれるのは仕事ゆえの言動であり、本質的なものはどこにも存在しない。ずっと前から分かっていたはずなのにまた落ち込んでしまっている。見てもらえない以上、落ち込んでいるのも無駄なのに馬鹿だと思う。セックスをしてもあなたと繋がることはできない。何でもしていただいていると思い込ませている。そうじゃないと私はまた勘違いしてしまうだろう。自分が特別だと、愛していて愛されていると、魂と魂で向き合えていたと。こうやって不幸自慢の文章を書くことで私は私を少しでも助けてあげれているのだろうか。あまり何も考えずに淡々と文字を打っていて、後から時々見返すが人のせいにしているような節がある。表面的なところを見るばかりで何も見えていなかった自分が悪いのに愛してくれない彼のどこに罪があるのだろうか。ひどく孤独を感じる。孤独だけが私のもので大切にしてあげないといけない。写真を撮ってもらったが、それはひどいものだった。見た目に執着していた頃を思い出さなければいけない。ただ執着することはかなり気力がいるので大変だ。だがこんな醜い見た目で外を歩いている、自分が可愛いと思う服を着ているのだと思うと気持ちが悪い。私は一つにしか執着できないので生き方が分からない。今は彼に執着しているのだと思う。本当はつくることに執着しなければいけないのにそれができていない。薄々感じている間違いに気づかないふりをして過ごしている。つくり続けることにもつくることから離れることにも覚悟がない。早くいなくなりたいと思う、一方でいつか変わるかもしれないとただ待っている受け身の自分もいる。常に老けていっていることを自覚すべきだ。命は惜しくないのに結局今の自分を大切に思う。